OSSライセンスと解釈

OSS

現在運用されているほぼ全てのプロダクトでOSSが使用されているはずです。
あまり意識せずに利用している方やOSSであれば無条件で商用・非商用で利用可能だと勘違いしている方がいるようなのと私自身も完全に理解はできていないので、改めて調査し資料として残しておこうと思います。

主要なOSS

GitHubが管理・運営しているこのページを参照すればおおよその疑問や問題は解決すると思います。
よって本記事では網羅性は無視して主要なOSSライセンスを深掘りします。
対象ライセンスは、Open Source Licenses in 2022: Trends and Predictions にて掲載されているものの中から上位5つをピックアップしました。

Apache License 2.0

権限条件制限事項
 商用利用 分布 変形 特許使用 私的使用 ライセンスおよび著作権表示 状態変化 責任 商標の使用 保証
https://choosealicense.com/licenses/apache-2.0/

比較的制限の緩いライセンスでライセンス情報を明記することで商用・非商用問わず使用・改変・複製・再配布が可能です。SwiftやAndroid オープンソース プロジェクト(AOSP)が本ライセンスを採用しています。

MIT License

権限条件制限事項
 商用利用 分布 変形 私的使用 ライセンスおよび著作権表示 責任 保証
https://choosealicense.com/licenses/mit/

MITライセンスは、非常に自由度が高いライセンスであるため、商用ソフトウェアやオープンソースプロジェクトで広く使用されています。jQueryやNode.jsがMIT Licenseにて公開されています。

GPL-3.0

権限条件制限事項
 商用利用 分布 変形 特許使用 私的使用 ソースを開示する ライセンスおよび著作権表示 同じライセンス 状態変化 責任 保証
https://choosealicense.com/licenses/gpl-3.0/

GPL-3.0は、オープンソースソフトウェアのライセンスの一つで、GNUプロジェクトによって策定されました。GPL-3.0は、ソースコードの公開、派生物のライセンス条件、著作権表示などの条件が規定されており、同ライセンスのソフトウェアを利用して構築されたものに関してはGPL-3.0のライセンスが適応されます。

よって商用利用目的のソフトウェアの構築の際には注意が必要です。

GPL-2.0

権限条件制限事項
 商用利用 分布 変形 私的使用 ソースを開示する ライセンスおよび著作権表示 同じライセンス 状態変化 責任 保証
https://choosealicense.com/licenses/gpl-2.0/

GPL-3.0は、商用目的で利用する場合でも、ソースコードの公開が必要であり、商用製品にGPL-3.0の下でリリースされたソフトウェアを組み込む場合には、その製品全体をGPL-3.0でライセンスする必要があります。また、商用製品に含まれるGPL-3.0のソフトウェアのソースコードを公開する必要があります。一方、GPL-2.0は商用利用に制限が少なく、商用製品に含まれるGPL-2.0の下でリリースされたソフトウェアのソースコードを公開する必要はありません。ただし、商用製品にGPL-2.0の下でリリースされたソフトウェアを組み込む場合には、その製品全体をGPL-2.0でライセンスする必要があります。

BSD 3-Clause License

権限条件制限事項
 商用利用 分布 変形 私的使用 ライセンスおよび著作権表示 責任 保証
https://choosealicense.com/licenses/bsd-3-clause/
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